実は私は、縁あってボイラー機器に携わる仕事も多くあります。

多分こんなにボイラー機器を扱う一級建築士事務所も珍しいでしょうね(笑)

特に北海道だと、給湯用と暖房用とそれぞれに有り、勿論その一体型もありますがそれぞれ灯油を使用したボイラーが使用されるのが多い様な気がします。

その中でよく御客様に聞かれるのが、いわゆる”エコ”商材に関する話なのですが、つまりどれほど家計に優しいのかという事ですよね。

例えば灯油ボイラーだと「エコフィール」(ちなみにガスだと”エコジョーズ”)と一般的仕様製品との比較になるのですが、昨年からは引き合いに出している比較データがあるので、そちらを参考にして御客様には説明をしております。

この比較データは設備業者から頂いたものではありますが、あるメーカーから提供されたものだという事です。

多分、それぞれの機器や環境でも違うのだとは思いますが、このデータの場合だと、エコフィールの方が年間で約3800円程お安くはなっていますが、その設置費用を考えるといささか疑問に感じます。

ちなみにカタログ上では年間2万5千円程のお得だと計算されていますが、この比較データとはえらい違いですよね・・・。

その設置費用はというと、機器本体で約4万~5万程高額になりますし、併せてドレン配管工事というのが必要ですので、その分も3万~5万程度掛かってしまいます。

最大初期費用で10万円のアップですので、単純計算ですが、カタログ表示上では約4年で元が取れる計算となります。只年間3800円程度だと約26年・・・・。

一応、ボイラー機器の交換時期としては10年が目安です。

メーカーの保証期間も過ぎますしね。

となると、26年で元が取れる計算は有り得ませんし、仮にカタログ表記通りだとしても、多分機器の経年劣化によって、その燃費は衰えてくるのも想像出来ます。

その辺のところは自動車エンジンと同じ様に考えても良いのかと。

とにかく、そんな理由で私は基本的にボイラー機器のエコ商材はお勧めしておりません。

只、それに対する補助金があったり、また別の情報が得られた場合には、また考え直さなきゃいけませんけどね。

さてと、今日も元気に Have a nice day !!

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