昨日はマイホームに関わる経済的負担や費用について、そして維持していく為に必要な消耗機器や修繕などの知識が必要だという事を書かせてもらいました。
それらをまとめて「マイホーム・リテラシー」という言葉に置き換えてみましたが、まさにマイホームを取得した上では、基礎知識を得ながら将来へ適用していく判断が必要になって来ると思います。

先日、リフォームの工事で800万程度の見積書を提示させて頂きました。
私は常々、一千万以上になる様なリフォーム工事で、20年以上そこで安心出来る暮らしを求めるのであれば、是非とも“新築”を建てる様に御勧めしています。

かつてのテレビ番組であった様な、基礎上のほとんどが新築仕様という劇的工事が巷にはたくさんありますが、あくまでもリフォームはリフォームで、新築の“そっくりさん”でしか無いんですよね。

つまり、見た目は全くの新築であっても、肝心の基礎や更にその下の地盤工事がどの様に成されているかは全くの不透明のままなのです。
それは、何らその家自体の耐久性や機能などについて、保証は一切無いという事を意味しています。

正直、そのリフォーム工事金額基準の一千万というのには何ら根拠は無いのですが、恐らくその金額に基礎費用と、既存住宅の解体撤去費用を考慮すると十分に新築が建てられるのに勿体無いと思うのです。
少なくてもそれだけの費用を掛けて行うリフォーム工事について、将来を見据えて考えるのであれば、新築も選択肢の一つとして、じっくり検討してみても良いのではないでしょうか。多分、リフォームしかやらない業者は、新築への選択肢は提示しないでしょうし、今の新築住宅の持っている性能や機能については知らない、もしくは言わないだろうと思います。
リフォームでは絶対に得られない耐久性能や等級、そして様々な検査を経て得る機能性などは新築住宅が持っている最大の特権です。でも、逆にまだまだリフォームでも十分活かせる建物もたくさんあるのに、新築しか建てない、もしくは新築しか知らないハウスメーカーや不動産会社の営業マンなんかに言わせると絶対に新築しか勧めないんでしょうけどね・・・。とにかく、そうした「マイホーム・リテラシー」を御客様と一緒に「建築士」として考えていかなきゃならない思っております。さてと、巷では10連休三日目ですが、皆様はどの様に過ごされているでしょうね。
一応、私も今日は家族サービス的な私用です。
まあ、それでも合間をみて、事務作業やメールの処理等細々と仕事もこなしていますけどね。

今日も元気に頑張りましょう!!

Have a nice day!!

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