年に数回程度ですが「工事の監理」のみの依頼を受ける事があります。
作業内容としては、工事中状況の確認は勿論なのですが、随時その納まり等のついて判断する事にもなるので、意外と責任も重大です。
何となく一般的には、大工さんなどの職人さんが全て判断して作業している様に見えるでしょうし、その作業の基本には設計士が描いた様な図面があるのだろうと考えているかと思います。
実際に、そうした図面もありますし、職人自らで判断して作業する場面もある訳ですが、意外と戸建て住宅建築ともなると、図面も詳細なものは無かったり、職人では判断の付かない納まり上の問題が多くあるものです。
特に「リフォーム工事」ともなれば、解体してみないと分からない未知の部分も多いので、むしろ毎日の様に‟問題”が発生しますよね。
もっと言えば問題の発生しない現場など有り得ません。
その‟問題”の際に、対処の判断と指示をするのが『現場監理者』としての役割なのですが、これまた意外と住宅の場合は不在の場合が多いですし、あまり建築知識や経験の少ない営業マンが担当する場面もあるので、個人的にはどうなんだろうと思っています。
つまりは『現場監理』自体の認識が、依頼する側も請け負う側も認識が薄いのだろうと思いますね。
ですから、その費用についても‟諸経費”として見積もられる部分も多く、然程に計上されていないというのが現状だったりします。
私の場合、職人さんと同様の金額、もしくはそれ以上の請求となりますが、一応職人さんと同様だとした場合、1日あたり2~2.5万円程度の費用となります。
ちなみに建築士法で決められた報酬は、工事規模にもよりますがもっと高額です。
あとは、工事の行われる日数分を掛ける訳ですが、これに資料作成等が伴えば、プラスアルファはあるかと思います。
ですから、例えば一週間工事が行われ、実質可動が5日だとすると約10万円~12.5万円は最低掛かると思った方が良いでしょうね。
近年では戸建て住宅の「ホームインスペクター(住宅診断)」業務も少しずつ行われてきてはおりますが、目視のみの軽作業点検でも最低5~6万円の費用は掛かります。
ましてや、実際の工事が伴うのであれば責任も発生しますので、それ以上にもなるのは必然かと思います。
こうした費用を「高額」と思うか。
それを少しでも減額する為に節約されるのは、依頼する側の判断になろうかと思います。
この辺のところの考えは、なんとなく『保険』に似ていますよね。
私は、向こう数十年維持するだけの工事を求めるのであれば、決して『保険』としての『監理費用』は高額だとは思いませんが如何でしょうか。
さてと、今日午前中は南幌から江別事務所での作業、そして午後からは南幌町での現場打合せを行い、夕方以降は小樽へ向かいます。
久しぶりの夜間の定期報告調査作業ですね。
今日も元気に頑張りましょう!!
Have a nice day!!
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