以前は、よくネット経由での建築相談がありましたので、それをシリーズ記事としても公開しておりました。

少し、一般向けに文章は変えていますけどね。
相談自体は今でもありますが、しばらく掲載していませんでしたので、久しぶりのアップとなります。

【住宅相談日誌】
「トイレからの音漏れを無くす方法を教えてください」

これは木造戸建て新築住宅での御相談ではあるのですが、正直私も近年気になっていた件でもありました。

実は、住宅内の「音漏れ」についてはトイレに限らずですが、まずその原因の一つが近年では高気密+高断熱住宅の普及と共にパーケージされた造りによる反響が大きいというのがあります。

また、24時間換気計画によってトイレからの排気を想定し、ドア下には1㎝程の隙間を設けてそこを抜けての換気を計画するのが一般的ですから、どうしても「音」についてはそこから漏れてしまい、家全体として響いてしまうというのもあります。

ですから、例えば‟防音ドア”や新たな扉や間仕切りの造作は一定の効果は見込めるかとも思いますが、そもそも構造的な反響(+振動)についての効果は薄いですし、もし隙間を塞ぐ様な間仕切りともなれば、換気計画は破断しますので、その点については注意が必要かとも思います。

また他の方策としては、部屋自体を防音仕様にするのもありですがかなりの費用も掛かかりますしね。

結局、そこまでするか、という対費用効果とのバランス判断になります。

また違った方策として、便器自体へ取付されている偽造音、例えばTOTO製の擬音装置「音姫」などがコンビニや公共施設では普及しつつあります。

が、しかし前述の様に建物自体の限界もありますので、それを良しとするかは個人差はあろうかと思います。

私個人的にはこれまた微妙で、結局その擬音が外に聞こえている訳で、音を別の音で補うという事は更なる音量アップとなっている訳ですからね。

出来れば、新築設計の際にそうした音事情について考慮し、間取りも考えて行けば良いのでしょうね・・・。


さてと、今日も南幌町新築の現場確認、その後事務作業を経て、午後からは江別事務所での作業を予定しています。
その後は白石方面から札幌市東区方面と移動する予定です。

今朝の気温はマイナス7℃。
夜中には一時マイナス15℃迄下がりました。
何だか日中との寒暖差が激しいですね。

今日も1日元気に頑張りましょう!!

Have a nice day!!

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