今では「宅地建物取引士(宅建士)」として確立されている資格ですが、その昔は「宅地建物取引主任者」として各工務店の社長が取得されていたのを覚えています。

20代のサッシ業者の営業として回っていた時代には何故その資格を持っていたのか不思議だったのですが、当時の背景として、工務店経営の行く末には自社所有の賃貸建物による家賃収入も副業として見込んでいたという計画が各工務店の社長には少なからずあり、その基本資格として「宅地建物取引主任者」の資格を得ていた様です。

私もその話を聞いて、とりあえずその昔に資格を取得しておりましたが、今では家賃収入の為にというよりも本格的な不動産事業へ拡大する為に役立ちそうです。(只、事業として宅地建物取引士を使用するにあたっては改めて更新手続きは必要ですけどね・・・)

つまり、建築業界から不動産事業へ参入するにはかなりハードルは低いという訳です。

一定の資格と供託金を含めた資金があれば良い訳で、不動産業者と違って技術的な不安要素は無い訳ですから。

あと、個人的に片やで思っている事なのですが、こうした話をセミナー等で幾つも伺っておりますが“地質や地盤”についてや、また“災害危険区域”等の話題を取り上げる事が全く無いのはどうなのかなといつも思います。

「住宅診断」は勿論大事な作業だと思いますが、その下にある土地自体を診断する「地盤調査」も併せて提案出来たら、もっと御客様にはより正確な情報が提供出来るだろうと思います。

この春からどの様に不動産業界が変わるのか。

また建築業界としてどのように取り組んでいかなければならないのか、私も一人の経営者としてじっくりと考えて行かなきゃならない事だと考えています。

≪おわりに≫

長々とこれまでの記事を3日間読んで頂きどうもありがとうございました。

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