今月9日に、宮崎県にあった「Block−Style(ブロックスタイル)合同会社」の社長とその長男が逮捕されたという報道がありました。

この会社は、いわゆる地元ビルダーと言われているハウスメーカーになるのでしょうね。
その名の通り「コンクリートブロック」を使用した住宅を供給していた様です。
会社自体は既に昨年9月に破産手続を開始しているらしく、もう運営はされていないようですね。

その後、ワイドショー等でも取り上げられ、かなり悪質な内容が紹介されていました。

只、その悪質ぶりは分かりますが、罪状となると警察も明らかにしていない様ですが、せいぜい確認申請書類を偽造したという意味では、とりあえず「公文書偽造」という事になるのでしょうか。
例えば、先にお金を受け取りながら、何もせず逃げたというのであれば「詐欺罪」というのもあるのでしょうが、別に逃げ回っていたという事でも無い様なので、どうもその辺については契約内容にもよるのでしょうが立証が難しいのかもしれません。

また引き渡した住宅の欠陥についても、よく私も御客様にはお話するのですが、『欠陥』というのは‟故意”に決められた工事を行わない事を言うのであって、『低レベル』故に雨漏りしてきたとかいう欠陥は故意では無いので犯罪にはならないと思います。
只、一般的にはその見分けが難しいですよね。
少し前に問題となった「レオパレス問題」は、図面にある通りに工事されていないので『故意による欠陥』として訴える事が可能でしょうが、今回の場合はそれを見越していたのでしょうから、もっと悪質だと私はみています。

被害額も1憶2千万円と報道されていますが、平成28年頃からいろいろと問題が発覚し、その間3年の額としてはちょっと少ない様には感じますね。
多分、引き渡された住宅分等は被害の額としてはカウントされていないと考えると、もっと数字は膨れ上がりそうです。
で、結局今回逮捕された仲村親子は既に逮捕歴もあるヤクザだったとか・・・。
過去何度か私もこうした話を身近に聞いた事がありますが、どうもこの建築業界はそうした輩が入り易い業種でもあるのが片やの問題でもあります。

結果的に、こうした事件によって、地元ビルダーや工務店の信用がまた失われる事にも成り兼ねませんよね。
どうしてもそうなると御客様の信用は大手企業のハウスメーカーの方が安心はされるのだろうとも思いますが、正直、大手メーカーの数々の不正が過去にもありましたからね。

以前にも記事にしましたが、「性善説」による法整備にもそろそろ限界があるのかもしれませんし、何よりそうした詐欺被害の様な類の業者に騙されない様にする為には、個人個人で知識を得て最低限の学習は必要だとも思います。

私は、そうしたところのアドバイスが出来るぐらいの知識や経験を持って御客様とこれからも向かい合いたいものだと思いますね。

さてと、今日午前中は南幌町にて事務処理。

午後からは札幌市にてセミナーへ参加してきます。

ここ連日「雪不足」のニュースが多いですが、現場的にはかなり助かっています・・・。
正直、個人的にはこのまま春が来て欲しいところですけどね。

今日も元気に頑張りましょう!!

Have a nice day!!

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